「分波器」について

「分波器」は、「地デジ」と「BS放送」の電波を分ける機器です。「地デジ」と「BS放送」の電波が混合されている場合に用いるものになります。屋内にあるテレビ用コンセントは、電波が混合していることが多いでしょうから、使っている人も少なくないはず。

なお、「分配器」は別ものです。こちらは、1つの電波を2つに分けるものなので、「電波A」が「電波B」と「電波C」の2つになるとお考え下さい。

用途としては、テレビが見られるのはリビングだけだったけど、寝室でも見られるようにしたい場合、分配器で電波を分けるといった感じです。

もちろん、分けていますので、その電波は弱まります。分けたことで弱くなり、受信レベルが下がって見られなくなる可能性もあるでしょう。そんなときに用いるのが「増幅器(ブースター)」ですが、このページでは省かせてもらいます。電波を1つにする混合器も同様。

「日本アンテナ ケーブル付分波器 CSSUES15L」の画像

「分波器」の選び方

「分波器」には対応している周波数がありますので、どんな放送を見るのかによって、選ぶものが変わります。衛星放送を見ないのであれば、そもそも不要なのかもしれませんが、4K8K放送の視聴を考えているのでしたら、高い周波数(2.2GHz~3.2GHz)の信号を伝送できる分波器を選ぶことになります。

今なら、3.2GHz対応モデルを多く目にすることでしょう。4K8K放送を見る予定がない人であっても、高い周波数の信号を伝送できるものを選ぶに越したことはありません。高い周波数に対応していない古い分波器ですと、まともに受信できない局があるからです。

2018年12月に4K放送が始まってから、ブロックノイズが多くなったという声を耳にします。その対処として、分波器を買い替えている人も見かけます。下記リンク先は「アンテナ分波器・混合器ランキング」ですが、そのようなレビューを書いている人もいます。

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他に「4c」「2.5c」といった具合に、ケーブルの直径による違いもあります。太い方が安定している、細いとノイズの影響を受けやすいと言われていますが、ケーブルの長さが短いなら変化も少ないという説も……。

電波の弱まり具合を示す数値として、通過帯域損失が記載されていますので、そちらを参照するのがベターかもしれません。録画している番組の画質をアップしたい人も、この辺の数値を気にかけるといいかもしれません。微妙な差かもしれませんが。

端子部分の形状は、ストレート、スクリューなど、タイプがあります。なので、使用している機器にあったプラグの形状を選ぶといいでしょう。なお、引っ越しシーズンやテレビの買い替え時は、テレビ関連用品の値段を釣りあげている通販サイトも見受けられるので、商品の相場を知ってから買いましょう。

「通過帯域損失 CSSUES15L」の画像