「遺伝子検査キット」について

遺伝子検査には、臨床、犯罪捜査、親子鑑定、遺伝子系図検査、研究といった目的があります。「遺伝子検査キット」として販売されている物の目的は、疾患リスクを知る、体質を知る、祖先を知る、といったことになりますので、遺伝子系図検査+αくらいの内容です。

遺伝子検査キットで唾液等を採取して行われる遺伝子検査は、学術論文の科学的妥当性を評価して運用されています。しかし、その検査は医療行為に該当しないものなので、検査結果を病院の診断のように捉えてはいけません。

研究途中の分野であることから、“完全なものではない”ということを前提に展開しています。とはいえ、検査結果は科学的知見の更新に基づき、適宜変更されていきますので、その時点で妥当だと考えられる検査結果が得られます。

「遺伝子検査キット」を注文後、送られてくるのは「唾液採取キット」「口腔粘膜採取スワブ」といったものです。唾液を採るか、頬の粘膜を採るかして、検査試料を用意して検査する機関に送り、その結果を専用のサイトで閲覧するという流れになります。

「GeneLife(ジーンライフ)ジェネシス」の使い方画像
「GeneLife(ジーンライフ)ジェネシス」の使い方画像

「遺伝子検査」で、わかること

遺伝子検査キットは、商品の種類や販売元によって、検査でわかる内容が異なります。下記の“検査でわかる項目”は、GeneLife Store(ジェネシスヘルスケア株式会社)で販売されている「GeneLife Genesis2.0」のケースです。

疾患カテゴリ

感染症……結核、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、ノロウイルス感染、帯状疱疹、髄膜炎、腸チフス、ハンセン病、デング熱ショック症候群、重症マラリア、後天性免疫不全症候群の進行。

循環器……心筋梗塞、冠動脈疾患、冠動脈攣縮、冠動脈の石灰化、高コレステロール血症者の冠動脈疾患、脳卒中、脳動脈瘤、末梢動脈疾患、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)、腹部大動脈瘤、川崎病、高血圧、本態性高血圧の発症時期、起立性低血圧、アテローム性動脈硬化、頸動脈壁の厚さ(内膜中膜複合体厚)、心房細動、ブルガダ症候群、僧帽弁逸脱症。

呼吸器……肺がん(肺腺がん)、肺がん(非小細胞肺がん)、肺がん(扁平上皮がん)、喉頭がん、複数のがん(肺がん、胃がん、および食道がん)、喘息、小児喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、結核、高山病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群。

消化器……大腸がん、胃がん、非噴門胃がん、スキルス胃がん、食道がん、肝臓がん、胆嚢がん、複数のがん(肺がん、胃がん、および食道がん)、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、C型慢性肝炎に伴う肝硬変、非アルコール性脂肪肝、胆石、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、セリアック病、バレット食道、十二指腸潰瘍、鼠径ヘルニア、肥厚性幽門狭窄症、ノロウイルス感染、腸チフス。

神経系……神経膠腫、脳卒中、片頭痛、前兆のない片頭痛、下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)、本態性振戦、職業性ジストニア、帯状疱疹、髄膜炎。

内分泌……膵臓がん、甲状腺がん、2型糖尿病、膵炎、バセドウ病、甲状腺機能低下症、橋本病、バセドウ病眼症。

泌尿器……腎臓がん、膀胱がん、腎芽細胞腫(ウィルムス腫瘍)、慢性腎臓病、腎臓結石(尿路結石)、2型糖尿病性腎症、小児ネフローゼ症候群、尿道下裂。

骨・関節・皮膚……基底細胞がん、黒色腫、乳房外パジェット病、骨肉腫、ユーイング肉腫、骨粗鬆症、ビタミンD欠乏症、骨パジェット病、痛風、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、椎間板変性症、脊柱側弯症、アトピー性皮膚炎、乾癬、白斑、ニキビ、円形脱毛症、デュピュイトラン拘縮、帯状疱疹、金属アレルギー(ニッケル)。

血液・免疫……多発性骨髄腫、大細胞型B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、小児急性リンパ性白血病、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)、鉄欠乏性貧血、重症マラリア、後天性免疫不全症候群の進行、アレルギー性鼻炎、ピーナッツアレルギー。

目・耳・鼻・口……近視、遠視、角膜乱視、白内障、緑内障(原発開放隅角)、急性緑内障(原発閉塞隅角)、落屑症候群、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、原田病、加齢による難聴、耳硬化症、副鼻腔炎、虫歯、歯周病、口内炎、アレルギー性鼻炎、スギ花粉症。

上記のような感じで、項目別に疾患リスクを確認することができます。なお、男性特有の病気、女性特有の病気は「性別」という項目で確認できますが、片方の性別しか確認できていないので、上記のリストからは外しています。また、「その他」項目には、心的外傷後ストレス障害、ニコチン依存症、アルコール依存症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、過眠症があります。

疾患リスクの多くは、「高い傾向」「やや高い傾向」「標準」「やや低い傾向」の4段階で判定されます。検査結果の横には「詳細を見る」というボタンがありますので、そちらをクリックすると結果説明、項目概要、発症年齢・発症率について、予防と対策、遺伝子多型の頻度情報、解析遺伝子情報、参考文献といった情報が表示されます。

検査結果を受け、「どうしたらいいのか」ということになりますが、まずは「高い傾向」「やや高い傾向」という判定を受けた疾患の「詳細を見る」ボタンを押し、どんな病状で対策方法は何かを知ることから始めるのが良いかもしれません。

仮に、「食道がん」が「高い傾向」にあったとします。予防と対策の項目を見ると、『食道がんでは飲酒、喫煙がリスク要因と言われています。お酒を飲まず、たばこも吸わない人が食道がんになることは少なく、飲酒・喫煙の頻度と量が増えるに伴い、リスクが増大する傾向があります。節度ある喫煙、飲酒を心掛けましょう……』といったことが書かれていますので、注意すべきことがわかります。

体質カテゴリ

志向性・行動……飲酒量、ワイン好き、喫煙量、カフェイン消費量、コーヒーの消費量、カフェインによる不安の感じやすさ、甘いものの摂取傾向、たんぱく質の摂取傾向、炭水化物と脂質の摂取傾向、買いだめ傾向、夜型傾向、睡眠時間、歯ぎしり。

能力……うま味の感じやすさ、痛みの感じやすさ、匂いの感じやすさ(イソ吉草酸)、匂いの感じやすさ(アスパラガスの代謝産物)、匂いの感じやすさ(ブルーチーズ)、匂いの感じやすさ(麦芽)、匂いの感じやすさ(林檎)、匂いの感じやすさ(花の香り)、カフェインの苦味の感じやすさ、フェニルチオカルバミドの苦味の感じやすさ、キニーネの苦味の感じやすさ、プロピルチオウラシルの苦味の感じやすさ、筋肉の発達、握力、運動能力(無酸素運動)、運動能力(有酸素運動)、記憶力、加齢による"脳力"への影響、計算速度、情報処理速度 -Digit symbol (DS)-、情報処理速度 -Symbol search (SS)-、情報処理速度 -Inspection time (IT)-、情報処理速度 -Simple RT (SRT)-、情報処理速度 -2-choice RT-、情報処理速度 -4-choice RT-、情報処理速度 -8-choice RT-、情報処理速度 -Speed Factor-、聴力、音程に関する能力。

体型・体格……身長、座高比、肥満タイプ、ウエスト-ヒップ比、ウェストサイズ、BMI、体脂肪率、内臓脂肪/皮下脂肪率、内臓脂肪、皮下脂肪、除脂肪体重、唇の厚さ、鼻根の高さ、海馬の大きさ、扁桃体の大きさ、頭蓋内容積、幼少期の頭の大きさ、出生時体重、人差し指と薬指の長さの比率、筋肉の発達。

骨・関節・皮膚……骨密度(大腿骨の付け根)、骨密度(背骨)、骨折のしやすさ、ケロイド、肌タイプ(シワ・シミ・抗酸化力)、顔のシミのできやすさ、そばかす、肌の明るさ、肌の色、血液中の尿酸濃度、頭蓋内容積。

目・耳・鼻・口……瞳孔の対光反射、眼軸長、角膜曲率、角膜の厚さ、視神経乳頭の大きさ、耳垢タイプ、耳の角度、耳たぶの大きさ、耳のふちの巻き具合、親知らずの非形成、永久歯の生える時期、乳歯の生える時期、前歯の裏の形、奥歯の大きさ。

血液・免疫……赤血球数、白血球数、血小板数、単球数、好中球数、好酸球数、好塩基球数、平均赤血球ヘモグロビン量、平均赤血球ヘモグロビン濃度、平均赤血球容積、平均血小板容積、ヘマトクリット値、血液中のアディポネクチン濃度、血液中の甲状腺ホルモン濃度、血液中の甲状腺刺激ホルモン濃度、血液中のインスリン濃度、血液中のレジスチン濃度、空腹時血漿グルコース濃度、善玉コレステロール値、悪玉コレステロール値、血液中の中性脂肪濃度、血の止まりやすさ(血小板の凝集反応:ADP)、血の止まりやすさ(血小板の凝集反応:エピネフリン)、血の止まりやすさ(血小板の凝集反応:コラーゲン)、血液中のホモシステイン濃度、血液中のプラスミノーゲン活性化因子濃度、血液中のプラスミノーゲン濃度、肝臓酵素レベル(ALT)、肝臓酵素レベル(ALP)、肝臓酵素レベル(γGTP)、フィッシャー比、血液中の総タンパク質濃度、血液中のアルブミン濃度、血液中の非アルブミンタンパク質濃度、ビリルビン値、血液中のIgG濃度、血液中のIgE濃度、血液中のIgM濃度、血液中のIgA濃度、血液中のガレクチン濃度、血液中のα1-アンチトリプシン濃度、血液中のC反応性タンパク濃度、血液中の心筋トロポニンT濃度、血清中のクレアチンキナーゼ濃度、血液中のフィブリノーゲン濃度、血液中の尿酸濃度、血液中の尿素窒素濃度、血液中のクレアチニン濃度、血液中のアスパルチルフェニルアラニン濃度、アレルギー体質、血液中のビタミンA濃度、血液中のビタミンB6濃度、血液中のビタミンB12濃度、血液中のビタミンD濃度、血液中のビタミンE濃度、血液中のレチノール(ビタミンA)濃度、血液中のβカロテン濃度、血液中のリン濃度、血液中のカルシウムイオン濃度、血液中のマグネシウム濃度、血液中の鉄分濃度、血液中のグリシン濃度、血液中のアラニン濃度、血液中のロイシン濃度、血液中のイノシン濃度、血液中のバリン濃度、血液中のセリン濃度、血液中のリジン濃度、血液中のヒスチジン濃度、血液中のプロリン濃度、血液中のグルタミン濃度、血液中のアスパラギン濃度、血液中のチロシン濃度、血液中のフェニルアラニン濃度、血液中のトリプトファン濃度、血液中のクエン酸濃度、血液中のカルニチン濃度、血液中のαリノレン酸濃度、血液中のγ-リノレン酸濃度、血液中のリノール酸濃度、血液中のアドレン酸濃度、血液中のアラキドン酸濃度、血液中のジホモ-γ-リノレン酸濃度、血液中のDHA/EPA濃度、血液中のPSA濃度、血液中のテストステロン濃度、血液中の硫酸アンドロステロン濃度、血液中の卵胞刺激ホルモン濃度。

栄養素……血液中の中性脂肪濃度、血液中のアスパルチルフェニルアラニン濃度、血液中のビタミンA濃度、血液中のビタミンB6濃度、血液中のビタミンB12濃度、血液中のビタミンD濃度、血液中のビタミンE濃度、血液中のレチノール(ビタミンA)濃度、血液中のβカロテン濃度、血液中のリン濃度、血液中のカルシウムイオン濃度、血液中のマグネシウム濃度、血液中の鉄分濃度、血液中のグリシン濃度、血液中のアラニン濃度、血液中のロイシン濃度、血液中のイノシン濃度、血液中のバリン濃度、血液中のセリン濃度、血液中のリジン濃度、血液中のヒスチジン濃度、血液中のプロリン濃度、血液中のグルタミン濃度、血液中のアスパラギン濃度、血液中のチロシン濃度、血液中のフェニルアラニン濃度、血液中のトリプトファン濃度、血液中のクエン酸濃度、血液中のαリノレン酸濃度、血液中のDHA/EPA濃度、たんぱく質の摂取傾向、炭水化物と脂質の摂取傾向。

その他……収縮期血圧、拡張期血圧、塩分摂取による血圧変化、冷温刺激による血圧変動、足関節/上腕血圧比、心拍数、R波の高さ、心電図の特徴(PR間隔)、心電図の特徴(QRS間隔)、心電図の特徴(QT間隔)、左心室の内径(拡張期)、大動脈基部の大きさ、心臓脂肪の付きやすさ、努力肺活量、1秒間努力呼気容量(FEV1)、FEV1とFVCの比率、乳糖不耐症、甲状腺の大きさ、推算糸球体濾過量、血液中のアディポネクチン濃度、血液中の甲状腺ホルモン濃度、血液中の甲状腺刺激ホルモン濃度、血液中のインスリン濃度、空腹時血漿グルコース濃度、肝臓酵素レベル(ALT)、肝臓酵素レベル(ALP)、肝臓酵素レベル(γGTP)、フィッシャー比、ビリルビン値、血液中のIgG濃度、血液中のIgE濃度、血液中の心筋トロポニンT濃度、血液中の尿素窒素濃度、血液中のクレアチニン濃度、アレルギー体質、夜型傾向、睡眠時間、歯ぎしり、アルコール代謝、アルコール代謝2、カフェイン代謝の速さ、コチニンのグルクロン酸抱合、アクリルアミドの解毒能力、抗酸化物の産生、抗酸化酵素活性、目の色、髪の形状、体臭の強さ、長寿、テロメアの長さ、乗り物酔い、光くしゃみ反射、ミトコンドリアハプログループ。

上記のような感じで、項目別に体質情報を確認することができます。なお、男性特有の体質情報、女性特有の体質情報は「性別」という項目で確認できますが、片方の性別しか確認できていないので、上記のリストからは外しています。「体型・体格」の項目も、性別によって違いがあります。

体質カテゴリの判定は項目によって様々です。「長寿」という項目では、「長寿傾向」「やや長寿傾向」「標準」「やや長寿になりにくい傾向」の4段階で判定。「筋肉の発達」という項目は、「速筋型」「バランス型」「遅筋型」の3段階になります。

疾患リスク同様、検査結果の横には「詳細を見る」というボタンがありますので、そちらをクリックすると結果説明、項目概要、ジーンライフからの提案、遺伝子多型の頻度情報、解析遺伝子情報、参考文献といった情報が表示されます。ジーンライフからの提案は、「こうしたら、いいのでは」というアドバイスになります。

仮に、「肌タイプ(シワ・シミ・抗酸化力)」が「TypeⅣ」だったとします。ジーンライフからの提案の項目を見ると、『TypeⅣ型はTypeⅡ型とTypeⅢ型の複合型です。真皮のハリや弾力が低下しやすく、活性酸素によるお肌の酸化も招きやすいため、シミやシワができやすいタイプです。上記の対策に加えて日々スキンケアを行いましょう。おすすめのスキンケア成分はコラーゲンペプチド、レチノール、α-リポ酸、ビタミンC誘導体です……』といったことが書かれていますので、相性の良いスキンケア成分がわかります

リスクレベル

疾患カテゴリと体質カテゴリの全部を見るのは大変だという方は、リスクレベルのチェックだけで良いでしょう。こちらでは、リスクレベル別に検査結果を分けていますので、危険度的に「高い傾向」のものだけ確認することができます

「遺伝子検査キット」のレビュー&口コミ

通販サイトで販売している商品は信頼が命です。悪い評判や口コミが広がってしまうと、まったく売れない商品になってしまいます。そういった状況の中で、レビューを書く人が途切れない、高評価が続いているということは、本当に価値のある商品と言っても過言ではありません。

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