レビューを見るときのポイントについて

「楽天のレビューを見たら、良い意見と悪い意見があって、どっちを参考にしたらいいか わからなくなった」という人も少なくないはず。そういう人の為に、個人的な見解ではありますが、レビューを見るときのポイントをピックアップしてみました。

レビューの投稿日を見る

「2012-12-28」といった感じに、レビューが投稿された日が記載されています。この投稿日を見て、十年以上も前だったら「過去の話」と受け止めても いいかもしれません。

と言うのも、十年も経つとショップ名が変わっていたり、運営会社が変わっていたり、商品の質が変わっていたりします。「あれ? ここのコーヒーの味、落ちたな」とか、「前に見たときは時計屋だったのに、今はスマホ・グッズを売っている」ということもあるでしょう。

特にショップレビューは、ショップ名とは関係なしに、引き継がれていくものなので、遠い昔の評価が今も出てきます。ショップのアドレスも変わっているなら、話は別。ショップのアドレスというのは、「rakuten.co.jp」「rakuten.ne.jp」「~/gold/」の後に来る箇所です。

ここが昔の名残で「tokeiten(時計店)」なのに時計を扱っていない、「led」と入っているのにLEDを扱っていない場合もあります。当時と販売している物が違うのなら、その頃の評価は参考になりづらいのではないでしょうか。

レビューをした日に関しては、当サイトにも言える話です。その記事を書いた時点での評価なので、今は違うこともあるでしょう。ショップによっては、商品ジャンル単位で担当者が違うので、評価もジャンル単位で変わることもあるかもしれません。

参考になった回数を絶対視しない

楽天のレビューには「参考になった」「参考にならなかった」というボタンがあり、「参考になった」ボタンを押すと、「374人が参考になったと回答」といった具合に、押した人数が表示されています。

多くの人が「参考になった」と言っているんだから、参考になるんだろうと思う気持ちはよくわかります。実際、参考になることもあるでしょう。ただ、絶対視するのはやめた方がいいかもしれません。

と言うのは、どんなときに「参考になった」ボタンが押されるのかを考えると、あまり参考にならないように思えるからです。よく押されるのは、他のレビュアーを「お気に入り登録」した後だと、個人的な経験から感じています。

信じられないようでしたら、数十人規模でお気に入り登録してみてください。きっと、わかってもらえるはず。マイレビュー閲覧人数も、お気に入り登録すると増えるので、レビュアー番付を上げたい方はどうぞ。

そういった事情と、古いレビューほど人の目に触れる期間が長かったという点から考えて、必ずしも参考になるとは限らないのでは ないでしょうか。

迅速かつ丁寧な対応

「迅速かつ丁寧な対応」は、レビューで よく見る文言です。注文した商品が遅れることなく届いて、その品質も想像の範囲内だった場合、一言で言ってしまえば「普通に買えた」という感想になります。

期待以上のことがあれば、それを書くでしょう。その逆もしかり。でも、大抵は「普通に買えた」の一言に尽きます。しかし、それではレビューを投稿するのに必要な文字数に届きません。レビュー本文は、最低でも20文字は必要です。

おそらく、そういった事情で「迅速かつ丁寧な対応で云々」という一文を繰り返している。そんな人もいることでしょう。なので、よく見る一文は「普通に買えた」と要約してもいいかもしれません。

レビューを書く理由は人それぞれですが、レビュワー番付を上げるための条件として、月にXX件以上の投稿というのがあったりするので、それをクリアするために数を稼いでいる人もいるでしょう。なお、「レビューを書いたら特典ゲット」は廃止されたそうです。

サクラ行為

楽天市場では店舗関係者による自店レビューへの投稿は禁止されていますので、サクラ行為はできません。ニュースにもなりましたが、出店者から虚偽の口コミ投稿を請け負った大阪市北区の業者に、楽天が約1億9800万円の損害賠償を求める訴訟を起こしています。

何点なら高いのか

ショップレビューであれば、4.6以上なら高いと個人的には思います。4.0以上なら、購入の検討範囲内ですが、3.9以下になると少し迷うのが正直なところ。あくまで、個人的な見解ですし、ショップによって高くなりやすいタイプと、そうでないタイプがあると思います。

玄人向けの商品を扱っているショップを例に説明します。もし、玄人向け商品を素人が買って使いこなせなかった場合、良さがわからずに低評価をつけても不思議ありません。しかし、そのレビューは玄人にとって、不当な評価に感じるでしょう。これが悪くないのに低くなりやすいタイプの一つです。

なので、同系統のショップの点数を比較し、ここは高いとか、低いとか、見た方がいいかもしれません。商品レビューは、そのショップでしか売っていない物か、市販されている物かで異なります。市販されている物なら、ほかのサイトでも評価が見られますので。

タグの品番が削られていた

ブランド品を扱っているショップで見るのが、「タグの品番が削られていた」といったレビューです。商品内側の洗濯タグ一部、紙タグの一部、付属品などに記載されているシリアルナンバーやバーコードを削るのは、その商品が偽物だからではありません。

これはライバル店対策です。例えば並行輸入品だと、バーコードが残っていることで、どこから仕入れているのか わかる場合があります。もし、ライバル店が仕入れ先を確保しようとして、そこのショップの商品を購入し、バーコードから仕入れ先を突き止めたとします。

すると、苦労して開拓した仕入れ先がライバル店に知られ、商材の確保が難しくなったり、価格的に優位に立てなくなったりします。実際、ライバル店が同じ仕入れ先を利用するようになったケースがあるそうです。なお、入荷時期・アイテム・ブランドによっては、処理をしない場合もあるとか。

とはいえ、利用する側からすれば、番号が削られていたら嫌だし、品質を疑いたくなるもの。それは仕方がないことですし、そういうレビューにもなるでしょう。ただ、事情は知っておいて損にはなりません。

知っていれば、番号が削られた物はプレゼントに向かないので、買うときに注意することができますし、「本物ならいいや」という人は安心することもできるでしょう。

並行輸入の説明を見てみる

キャンセル率の確認

「勝手にキャンセルされた」というレビューを見ることがあります。中には、いたずら注文の常習犯だからキャンセルする場合もあるでしょうが、その理由の多くは商品の手配ができないためのキャンセルでしょう。

ショップの中には、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、ポンパレモール、自社サイトに実店舗と、幅広く展開しているところがあります。1点しかない商品が楽天で売れても、すぐには他サイトのデータは書き換えられません。特に、運営会社の営業時間外だと、その作業は翌日になるでしょう。

そのため、後から注文した人がキャンセル扱いになることがあります。他に、「取り寄せ」というステータスで注文を受け付けていたものの、手配できなくなってキャンセルすることもあるでしょう。

できればキャンセルは避けたいので、そうならないショップを選びたいところ……。そんなとき、ひとつの指標となるのがYahoo!ショッピングの「ストア評価」です。ここに「ストア都合注文キャンセル率」が表示されるようになったので、一目で直近30日間のキャンセル具合がわかります。

※わかるのは、在庫切れなどのストア都合でキャンセルされた率です。出店から30日が経過していない、または注文数が0のストアだと「-%」と出ます。もちろん、Yahoo!ショッピングに出店しているショップに限られます。